■ダンスインザムードが出走予定のキャッシュコールマイル展望(2006/06/23)

 ダンスインザムードが参戦するG3キャッシュコールマイル(3歳以上牝馬、ハリウッドパーク競馬場、芝8f)が間近に迫ってきました。レースは日本時間の7月2日(日)早朝の発走となります。そこで、週刊競馬ブック誌上でもおなじみの海外競馬評論家・秋山響氏にレース展望をしていただきました。

 キャッシュコールマイルはこれまで、ロイヤルヒロインSという名で施行されていましたが、今年からスポンサー(キャッシュコール)が新たにつき、賞金総額が一気に3.75倍の75万ドルへと上昇。アメリカで行われる芝の牝馬限定のマイル戦としては最高賞金を誇るレースへと生まれ変わりました。今はまだG3ですが、近い将来、G1格を得ることになるでしょう。

 さて、そんな記念すべき最初のキャッシュコールマイルですが、出走を予定する全12頭中11頭が重賞の勝ち馬という好メンバーが集まりました。ダンスインザムードの力はそれでも一枚上と思いますが、相手も実力馬揃い。見応えのあるレースとなりそうです。

 ダンスインザムードにとって強力なライバルとなるのは昨年のG1BCマイル3着馬で、前走のG2ジャストアゲームHを制した「ゴレラ」(牝4、父グレープトゥリーロード、米P.ビアンコーヌ厩舎)でしょう。末脚を武器とする馬だけに、不利を受けることも多いのですが、爆発力は牡馬に交じっても抜きんでたものがあります。初めて経験する西海岸の硬い馬場をこなすようですと、強敵になります。

 1、2、4着が出走する地元ハリウッドパーク競馬場で行われたG1ゲイムリーBCS組は、驚異的な末脚で大外から差しきった「シャイニングエナジー」(牝4、父ラーヒ、米J.カナーニ厩舎)が最有力ですが、この馬も追い込み一手。展開に左右される面があり、ホームランか三振かというタイプです。また、本当の意味での一流馬との激突はこれが初めて。ここは試金石のレースと言えるでしょう。

 「ダンシングエディー」(牝4、父モスコーバレエ、米C.ダラシー厩舎)は前走が楽に逃げて2着。今回はダンスインザムードという強力な先行馬がいますから、少し苦しいことは確かでしょう。

 別路線組では、昨秋のG1クイーンエリザベス2世チャレンジCSでゴレラを下した「スイートトーカー」(牝4、父ストーミンフィーヴァー、米G.モーション厩舎)にも要注意。先行して抜け出す競馬は安定感があり、レース運びも上手。スケールという点ではゴレラには少し見劣る気もしますが、前々で競馬を進め、自ら競馬を作れる点は有利な材料です。

 そのほかでは、そのG1クイーンエリザベス2世チャレンジCSで不利がありながら2着した「カレンズケーパー」(牝4、父ウォーチャント、米R.フランケル厩舎)、昨年のG1アメリカンオークス4着馬で、その後G1ガーデンシティBCHを制した「ルアスライン」(牝4、父デインヒル、愛D.ウォッチマン厩舎)、7連勝中の「カンビオコルサ」(牝4、父アヴェニューオブフラッグズ、米D.オニール厩舎)など伏兵も多彩です。

 2年前のG1アメリカンオークスでは惜しい競馬で快挙を逃したダンスインザムード。今回は、一回りも二回りも成長した姿をアメリカのファンに見せ、栄冠をつかんで欲しいものです。

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□ダンスインザムードがキャッシュコールマイル(米G3)に優勝(2006/07/02)

クラブ所属馬ダンスインザムードが、現地時間の7月1日(土)米国ハリウッドパーク競馬場で行われたキャッシュコールマイル(G3,芝1600m)で見事優勝を飾りました。自身3回目の海外遠征となったこの1戦では、2年前のアメリカンオークス惜敗の雪辱を晴らすべく、3コーナー過ぎからの一気のスパートで抜け出して、後続を2馬身突き放す快勝でした。多くの皆様の応援ありがとうございました